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野生に生まれて
19 April 2013

私たちのすむ銀河である天の川銀河では、星は安全なところで生まれ、やわらかく安定したガスの雲に囲まれています。しかし、5500万光年の距離(きょり)にある小さな銀河でのようすはどうちがうのでしょうか。この矮小(わいしょう)銀河は現在、秒速1,000キロメートルというおどろくような速さで銀河群の中を移動しています。その移動中に、長いガスの尾(お)を残しています。そして天の川銀河の中とはまったくちがって、この尾っぽの中のようすはきわめて異常だといえます。温度は100万度に達し、はげしい暴風が時速400万キロメートルという驚くべき速さでふきつけています。

日本の天文学者たちは、これらのはげしい状きょうにもかかわらず、星がこの尾っぽの中に作られていることを発見しました。このように星が作られるようすは、私たちが天の川銀河で見たこととは違うものです。明らかに、いくつかの星がそのような異常な環境(かんきょう)にもかかわらず作られるのです。比かく的安全でそぼくな天の川銀河から生まれた星にとって、新しく見つかった星は、オーブンの中でジェットコースターに乗って生まれたようなものでしょう。星が誕生するための理想的な状きょうではありませんね。

尾っぽの中のこれらのじょうぶな星の1つを拡大してみて、日本の天文学者たちは別のおどろくべき事実を発見しました。その星は毎秒160キロのスピードでガスの流れをふき出していたのです。これらのほかの銀河の中の星は本当に野生的で風変わりな仲間たちです。これらの星ぼしと比かくしても、私たちの太陽はおとなしいものです。

知っ得ダネ

この矮小銀河は、おとめ座銀河団の中をかけぬけています。銀河団とは、銀河の群れのことを指しています。私たちの住む天の川は、局部(きょくぶ)銀河群と呼ばれる別の群れの一員です。

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